代入演算子・その他演算子
このページではJavaで用意されている代入演算子及び、まだこのサイトで説明していないその他の演算子について説明します。
代入演算子
Javaで用意されている代入演算子は=
です。=
はある値を変数などに代入する際に使用します。
// xに10を代入します。
int x = 10;
代入演算子=
と算術演算子、ビット演算子、シフト演算子を組み合わせ演算文の簡略を行うことができます。
演算子 | 演算文の簡略 | 記入例 | 同様な書き方 |
---|---|---|---|
算術演算子 | += | x += y | x = x + y |
-= | x -= y | x = x - y | |
*= | x *= y | x = x * y | |
/= | x /= y | x = x / y | |
%= | x %= y | x = x % y | |
ビット演算子 | &= | x &= y | x = x & y |
|= | x |= y | x = x | y | |
^= | x ^= y | x = x ^ y | |
シフト演算子 | <<= | x <<= y | x = x << y |
>>= | x >>= y | x = x >> y | |
>>>= | x >>>= y | x = x >>> y |
【例1】代入演算子を使用した例を記載します。
public class ExOperator12 {
public static void main(String[] args) {
int x1 = 10, y1 = 10;
int x2 = 20, y2 = 20;
int x3 = 30, y3 = 30;
//(1)代入演算子の簡略形を使用
x1 += 10;
x2 &= 10;
x3 <<= 10;
//(2)簡略系を使用しない
y1 = y1 + 10;
y2 = y2 & 10;
y3 = y3 << 10;
//(3)それぞれの演算結果を表示
System.out.println(x1 + ":" + y1);
System.out.println(x2 + ":" + y2);
System.out.println(x3 + ":" + y3);
}
}
解説1
- (1)代入演算子の簡略形を使用し、演算処理を行います。
- (2)簡略形を使用せずに演算処理を行います。
- (3)簡略形を使用した場合と使用しなかった場合の演算結果を表示します。
実行結果1
D:\JAVA>javac ExOperator12.java
D:\JAVA>java ExOperator12
20:20
0:0
30720:30720
D:\JAVA>
その他の演算子
Javaではこれまで説明した以外に、以下の演算子が用意されています。
演算子 | 記入例 | 説明 |
---|---|---|
? : | x ? y : z | if-else文を簡略化した記述方法です。記入例ではxがtrueのときyを実行し、xがfalseのときはzを実行することを意味します。 |
[ ] | x[0] | 配列関連の記述に使用します。記入例ではx配列のインデックス番号が0の配列要素を表しています。詳細は配列のページを参照してください。 |
. | x.y | オブジェクトの限定名を記述する際に使用します。記入例はxオブジェクト内のyインスタンス変数の参照などと見ることができます。 |
(パラメータリスト) | メソッド名 (int x) | メソッドが呼び出し元から受ける引数の一覧を記述する際に使用します。記入例はそのメソッドにおいて、int型の引数xを受け取ることを表します。 |
(型) | (int)x | 値を指定された型に変換する際に使用します。記入例は値xをint型に変換することを表します。 |
new | new x( ) | オブジェクト・配列を生成する際に使用する演算子です。記入例はxクラスのオブジェクトの生成を表します。 |
6代入演算子、その他の演算子